
生産技術の仕事は激務すぎでしょ、、、
- 終わらない調整業務
- トラブル呼び出しの鳴り止まない電話
- 深夜や休日の対応
- 大型連休は決まって大規模工事
- なぜか自分のタスクだけが増えていく…
- 「自分の働き方は、もしかして異常なのだろうか?」
- 「このままこの仕事を続けて、心と体は大丈夫だろうか?」
結論から言うと、生産技術は構造的に激務になりやすい職種です。私も新ライン立ち上げ時には、月80時間ほどの残業を経験しました。
現代は労務管理が厳しくなった分、表面的な残業時間は減りつつあります。とはいえ、
- 残業したくてもできない
- でも業務量は変わらない
- 裏でサービスしないと追いつかない
という別のしんどさを抱えている人も多いはずです。
すべての生産技術者が疲弊しているわけではなく、やりがいを持って働いている人も大勢います。
この記事では、現職の生産技術者である私が、
激務になる3つの根本的な理由を深掘りし、さらに、具体的な激務回避策から、それでも限界を感じたときの「環境を変える」という最終手段まで、あなたの心と身体を守るための指針になる記事です。
- 生産技術が激務でと言われる3つの理由
- 改善しないときに環境を変える2つの選択肢
激務により心身ともに、不健康では本末転倒です。ライフワークとのバランスも考えよう。
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生産技術が激務できつい3つの理由


生産技術は個人の能力や頑張りだけでは解決できない、構造的な問題を抱えています。
もちろん企業や担当製品によって状況は異なりますが、構造的にどうしても「激務」になりやすい要因がこの職種には潜んでいます。
- 自分で仕事時間をコントロールできない
- 業務範囲を自分で決められない
- 人手不足で業務を分散できない
自分で時間をコントロールできない
1つ目の根本理由は、「いつ働くか」を自分で決められないこと。
- 設備の都合と
- 突発トラブル 2つに振り回されるガチです。
生産技術の主な仕事は、工場が安定して動き続けるための「仕組み」を作ることです。
そして、その仕事の多くは、生産ライン=設備に直接関わります。
しかし、当たり前ですが、生産中は設備を止めることはできません。結果として、私たちの仕事は、ラインが止まる夜間や休日、そして世間が休む大型連休に集中します。
世間が休んでいる時にこそ、大規模な搬入や据付工事が待っているのです。
- 製造現場の残業がある日は、残業後でしか設備を触れず、21時からの作業と終電のせめぎ合いで、ストレスになることが多々ありました。
- 各拠点工場の設備が同じタイミングで故障してしまい、隔週末で拠点出張をするなどもあります。
さらに、
- 海外工場の立ち上げ
- トラブル対応での急な出張
- 24時間稼働工場での夜間呼び出し
など、プライベートの予定などお構いなしに現場が優先される文化があります。
これが、生産技術がプライベートを犠牲にしやすい根本的な原因です。
追い打ちをかけるのが予測不能な突発トラブルの連続です。
どんなに完璧な計画を立てても、モノづくりの現場では常に想定外の事態が起こります。
- 突然の設備故障
- 品質トラブルによる生産停止
- 顧客からの急な仕様変更や納期短縮
- 海外工場の応援出張
- クレームの対応
これらの「突発イベント」への対応は、ほぼすべて生産技術に関わってきます。他の業務を中断して、最優先で火消しに走らなければなりません。
これらの突発イベントは、最終的に設備のせいにしやすいことが多いです。本来は、別の原因でも社長の耳に入る頃には、気づいたら設備のせいになっていたこともザラです。
計画的に仕事を進めようとしても、次から次へと割り込みタスクが発生する。これが「自分の時間を持てない」という激務感の正体です。
業務範囲を自分で決められない
2つ目の根本理由は、「何をどこまでやるか」を自分で決められないこと。
- 専門外まで押し付けられる「便利屋化」
- 各部署の要望が集中する「板挟み」
が噛み合って、業務量が際限なく増えやすいです。
「技術のことなら、とりあえず生技に聞け」あなたの職場にも、そんな風潮はありませんか?
生産技術の業務範囲は、本来「生産プロセスの設計・改善・設備導入」等であるはずです。しかし、現実には、
- 設備の簡単な修理(保全の領域)
- 作業手順書の作成(製造の領域)
- 治具の設計・手配
- 果ては、工場の蛍光灯交換やPCのトラブル対応まで…
といった、専門外の雑務まで「なんでも屋」のように押し付けられがちです。
小さい会社などは「保全チーム」がないことも多いため、生産技術として全て見ることも多いです。
真面目な人ほど「自分がやった方が早い」と引き受けてしまいがちですが、これら雑務の積み重ねが本来の改善業務などを圧迫し、結果として長時間労働を招く負のスパイラルに陥ります。
私も事務用のPCのプリンターが使えないからという理由で呼ばれ、ドライバーを探すところからインストールするところまで全てやったことがあります。
業務範囲を膨張させるもう一つの要因が、各部署からの要望が集中する「板挟みポジション」です。
生産技術は工場のハブ的な立ち位置にいるため、要望が一手に集まります。


あらゆる部署からの要求や期待が、すべて生産技術に集まってきます。それぞれの言い分を聞き、落としどころを探り、頭を下げ、プロジェクトを前に進めなければなりません。
同じ製造部門の中でも、課長と係長の言っていることがすれ違っており、その調整と設備仕様の確定のため、関係各所へ言質をとりご説明用の資料を作成し、認識のすり合わせをしたりもします。
この「調整業務」が、目に見えない膨大な時間的コストを生み出すのです。
人手不足で業務を分散できない
3つ目の根本理由は、そもそも人手が足りず、業務を分散できないこと。
1人にタスクが集中するため、個人の限界がそのまま現場の限界になります。多くの製造業では利益を直接生まない間接部門の人員は、常に最小限に抑えられる傾向があります。
特に生産技術は、一人で複数の生産ラインや工場を担当することも珍しくありません。
その結果、特定の人物しか分からない業務、いわゆる「属人化」が深刻な問題となります。
- 「この設備トラブルは、〇〇さんしか直せない」
- 「あのラインのことは、△△さんじゃないと分からない」
こうなると、担当者は休みの日でも電話が鳴り、常に仕事から解放されません。
私の会社でも、開発部門には新入社員が多く配属されますが、生産技術には1人も入らない年も少なくありません。
そして、その人が倒れたり、辞めてしまったりすると、現場は大混乱に陥ります。
【体験談】生産技術である私のリアルな残業時間と業界の実態
生産技術で7年ほど働いてきた私の残業時間は下記の通りです。
| 通常 | ピーク | 新ライン立ち上げ時 | |
|---|---|---|---|
| 残業時間 | 30時間 | 40時間 | 70〜80時間 |
| 土日出勤 | 1回/月 | 3〜4回/月 | ほぼ毎週 |
| 出張 | 0回/月 | 3回/月 | 常駐(ホテル通い) |
立ち上げ時には、納期に拘束があるため、残業時間が大きくなりがちでした。しかし、今は違う方向でブラックさがあります。それは法的な残業時間の制約です。
法的に残業時間が縛られる中で、会社としても働き方改革の一環でより残業を厳しく管理するようになりました。
残業の管理が厳しくなったことで、残業したくても残業できない。けど仕事は積み上がって行くというジレンマを抱えながら仕事をすることが少なくありません。
残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間と定められています。
引用:厚生労働省HP
私の会社全体での残業平均時間は減少傾向なのですが、生産技術は増加しているというのが私の現実です。
【参考】他職種の残業と生産技術の比較
転職サイトdodaが15,000人を対象に実施した残業時間調査のデータです。生産技術を含む「モノづくり系エンジニア」の職種別残業時間を見てみましょう。
| 職種 | 組み込み エンジニア | 機械設計 金型設計 光学設計 | 回路設計 | 技術営業(FAE) | 評価 実験 デバッグ | 生産技術 | 品質管理 品質保証 | 整備士 サービスエンジニア | 一般事務 | 医療事務 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 残業時間 | 29.3 時間 | 28.8 時間 | 27.2 時間 | 25.8 時間 | 25.2 時間 | 22.6 時間 | 20.1 時間 | 18.6 時間 | 11.0 時間 | 10.5 時間 |
これはあくまで「平均」の話。繁忙期や企業規模によって、実態は大きく異なります。
参考程度にして見てみてください
生産技術の慢性的な激務は環境を変えるしかない


3つの根本的な原因は個人の努力で完全には消せません。
私自身もこれまで、
- タスクの可視化
- 上司を巻き込んだ断り方
- 睡眠時間の確保など
できる限りの応急処置を試してきました。
正直に言うと、これらは「耐える時間を伸ばす」止まりでした。
応急処置で消耗しているからって「自分の能力不足だ」と思い込まないでくださいね。それは構造の問題です。
応急処置に限界を感じたら、環境ごと変える2つの選択肢があります。
- 社内での異動を願い出る
- 転職で根本から環境を変える
※ すでに心身が限界に近いと感じている方は、まずこちらの記事(生産技術がつらいと病みそうなあなたへ)を読んで、休職など心と体を立て直す方法を先に検討してください。
社内での異動を願い出る
- 事業部
- 工場
- 上司
によって、労働環境は全く異なります。
「隣の部署は定時で帰っているのに、うちだけ毎日残業…」という経験はありませんか?
「量産ライン」の担当」と「新製品立ち上げの担当」では、休日出勤の頻度が桁違い。装置を「動かす側」と「選定する側」でも、時間の使い方は大きく変わります。
- 情報収集を徹底する
- 異動先を絞り込む
- キャリア面談で意思を伝える
仮に異動が叶わなくても、希望を出した事実は記録に残ります。会社に意思を伝える行為自体が、次の選択肢を開きます。
転職で根本から環境を変える
- 「社内異動が難しい」
- 「会社の体質そのものに問題がある」
と感じるなら、転職が最も効果的です。
生産技術の経験者は、転職市場で評価されやすい職種です。dodaの職種図鑑では平均年収523.8万円で、モノづくり系エンジニア平均(496.1万円)を約28万円上回っています。
私自身、市場価値を確認したら年収レンジが想定より高くて驚きました。動かなくても、知っておくこと自体が武器になります。
大切なのは、勢いで動かず、戦略的に進めることです。
働きながらの転職活動なら、転職エージェントの活用が現実的です。エージェントは無料なので、市場価値を知るだけでも価値があります。
現役で比較した5社/3分で読めます
【まとめ】生産技術の慢性的な激務から抜け出すには転職しかない
ここまでで「3つの構造的な根本原因」「応急処置の限界」「環境を変える3つの選択肢」を整理しました。
あなたが感じている激務は、あなたの能力不足ではなく構造的な問題です。自分を責める必要はありません。
応急処置でしのぎ続けるか、構造ごと変えるか。今の場所で5年後も同じ働き方を続けるかは、あなた次第です。
私も最初は「見るだけ」のつもりでエージェントに登録しました。それだけでも自分の市場価値と選択肢が見えて、肩の力が抜けたのを覚えています。
\ ぼたんだよ /
動くかどうかは、選択肢を知ってから決められます。まずは知るところから始めてみてください。
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