
院卒で生産技術配属。もったいないって言われるし、出世できるのかも不安。
- 院卒なのに工場の生産技術?
- 高卒や大卒と何が違うの?
- 先輩を見ると高卒ばかりで先が見えない
- 研究職に行けばよかったと後悔してる
なんJや2ch、SNSでも良く見かけます。
でも、安心してください。
学歴で差が出るのは「入社時の知識量」だけ。
- 院卒でも入社後次第で高卒に余裕で負ける
- 出世を決めるのは入社後の行動と実績
- 5年もすれば現場力で逆転します。
この記事では、院卒・高卒・大卒・管理職の現役の本音(Xの実際の声)、
生産技術として働いている私から学歴で何が変わるのか。
現役の立場から、以下5点を解説します。
- 「院卒で生産技術はもったいない」は本当か
- 高卒・大卒・院卒で何が違うのか
- 高卒は本当に出世できないのか
- 院卒の知識を現場力に変える3つの動き方
- それでも評価されないときの選択肢
大事なのは、入社後にあなたが何を学び、どう動き、どんな価値を出せるかです。
会社がブラックだと学歴に関係なく、会社に使い倒されて疲弊するだけです。そんな状況になっていませんか?
出世・評価・学歴差は会社で大きく変わる(開く)
先輩や同僚を見て、出世・昇進している人は多いですか?
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【】院卒で生産技術は「もったいない」?結論、損はしない



院卒で生産技術って、やっぱりもったいないのかな…。
結論から言います。損はしません。
ただ、「そう感じる人がいる」のも事実です。まずその気持ちから始めましょう。
院卒で生産技術が「もったいない」と言われる理由
院卒で生産技術に配属されたとき、こう感じた人は少なくありません。
え…?配属が僻地工場の生産技術?ボクは東工大の院卒ですよ?
引用:Xより
これは、配属ショックとしてよく聞く声です。同じような気持ちを抱えた人は多いはずです。
さらに、こういう見方をする人もいます。
よくある新卒配属ガチャの失敗例・理系院卒でR&D希望で生産技術へ
引用:Xより
「配属ガチャの失敗」。確かに、希望と違う配属になれば、そう感じる人もいます。
ただ、この「失敗」という見方が正しいのかどうか、現役の声も聞いてください。
現役が見た、院卒だからこその強み
生産技術の現場で長く働いてきた人たちは、院卒の価値をこう見ています。
アカデミックな思考があるかないかで圧倒的な差が出る。生産技術が現場仕事と言われますが、理系院卒が重宝されるのはそういうこと。
引用:Xより
「現場仕事だから院卒は不要」ではなく、むしろ逆です。
工場って製造部だけなわけなくて、技術開発も設計も生産技術(設備開発含む)もやってて、ともすれば研究所も併設というところもある。理系院卒が工場に配属されることに何も違和感を感じない。
引用:Xより
工場の中は、製造ラインだけではありません。
技術開発・設計・設備開発・生産技術。院卒が活躍する場は、むしろ多い。
院卒で工場勤務は終わりだとか、仕事のレベルが低いだとか、もったいないだとか、何をおっしゃいますか。工場から研究開発と経営も巻き込むのだ。
引用:Xより
「もったいない」という声は、生産技術の仕事の広さをまだ知らない状態から出てくることが多いです。
生産技術は高卒・大卒・院卒で何が違う?差は「入社時の知識量」だけ


「学歴は全く関係ない」と綺麗事を言うつもりはありません。
現実として、特に入社初期は学歴が影響する場面があります。具体的には、次の4つです。
- 配属初期の年収
- 初期配属の違い
- 大きいプロジェクトへの参加
- 専門知識の差
先に大卒の立ち位置にも触れておきます。大卒は院卒と高卒のちょうど中間です。院卒ほどの専門の深さはなくても、4年分の基礎学力があり、現場経験を積めば院卒に並んでいけます。「大卒だと中途半端では」と感じる必要はありません。
配属初期の年収が違う
院卒・大卒・高専・高卒で、多くの企業が初任給に差をつけています。
| 大学院卒 | 大学卒 | 高専・短大卒 | 専門学校卒 | 高卒 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 初任給 | 287,400円 | 248,300円 | 223,900円 | 222,800円 | 197,500円 |
院卒と高卒では、6年の差があります。
でも、この6年で生産技術に必要な知識や経験を十分に積めれば、差がないどころかアドバンテージになる、と私は思います。
初期配属に違いがある
学歴によって、入社直後に任される業務領域も変わります。
- 大卒・院卒の人 → 上流工程のプロジェクト
- 高卒・高専の人 → 現場寄りの業務
ただし、これはあくまで「最初の数年」の話です。配属先の業務をどこまで深掘りできるかは、本人次第です。
大きなプロジェクトへの参加有無
- 新製品の立ち上げ
- 海外拠点のプロジェクト
- 新ライン設計 など
数億円規模の設備投資計画に、プロジェクトチームの末端として参加することもあります。
会社の根幹に関わるプロジェクトは、論理的思考力や専門知識が求められるため、大卒以上の学歴を持つ人材が有利になることがあります。
専門知識の差
大学・大学院で専門分野を深く研究してきた理系修士と、高校卒業後すぐ現場に入った人とでは、初期の知識量に差があります。
この知識の差が、任される仕事の質や範囲に影響することは、否定できません。
ただし、これもあくまで「初期段階」の話です。会社の教育方針や本人の努力次第で、この差はいくらでも埋められますし、逆転することも十分に可能です。
生産技術部は、実際のところどんな学歴の人たちが働いているのでしょうか。
生産技術部には、博士から高卒まで、いろんな学歴の人が混在しています。差は「知識の種類」であって、優劣ではありません。
高卒は生産技術で出世できない?現場では5年で逆転する





高卒は生産技術で出世できないって本当?
出世できます。現場を見ていると、5年で逆転するケースは珍しくありません。
「高卒だと出世できないのでは」という不安、よくわかります。
たしかに「きつい」と感じる場面はあります。
でも、それを上回る高卒だけの「時間」というアドバンテージがあります。
現役として現場で見てきた中でも、高卒で入って数年で頼られる技術者になっている人は珍しくありません。
- 「きつい」の正体は専門知識の差だけ
- 最大の武器は「現場経験4〜6年分」の時間
- 同年齢で並んだ時、理論×実践の二刀流で逆転できる
高卒の「きつい」の正体は専門知識の差
多くの場合、高卒の「きつい」は、院卒・大卒の同僚と比べたときの次の2つからくる精神的なものです。
- 専門知識の差
- 現場仕事の体力的なきつさ
入社数年で高度な専門知識を使いこなす同期を目の当たりにすると、焦りや劣等感を感じるかもしれません。
高卒の武器は「時間」のアドバンテージ。5年で逆転する
高卒には、院卒や大卒にはない強力なアドバンテージがあります。それが「時間」です。
- 院卒との年齢差は6年
- 大卒とは4年
彼らが大学で理論を学んでいる間に、あなたは現場の第一線で「生きた技術」を習得できます。
私の周りでも、高卒で入って5年目に「あれ、この人もう設計案件を1人で回してる」と気づくケースは普通にあります。
現役として言えるのは、「学歴で入った差は、5年もすれば現場力で普通に逆転する」ということです。
院卒の知識を「現場力」に変える3つの動き方


学歴差を埋めて評価されていく人には、共通の動き方があります。
現役として「この人は優秀だ」と感じてきた人を振り返ると、学歴に関係なく共通していたのは、知識をアウトプットに変え、PDCAを高速で回していることでした。
- 目の前の業務から「生きた技術」を習得する
- 習得した技術で本質的な課題を解決しアウトプットする
- 評価されない環境なら、迷わず変える
目の前の業務から「生きた技術」を習得する
まず何よりも、目の前の業務に全力で取り組み、技術者としての揺るぎない土台を築くことがスタートです。
設備の構造、制御の仕組み、加工のノウハウ、トラブルシューティングの勘所。これらを一つひとつ、自分の血肉になるまで徹底的に習得してください。
文系院卒でも、工場経験がキャリアを変えるという声があります。
僕は文系の院卒です。最初工場配属で、半年くらい肉体労働でした。もしその会社で頑張るつもりがあるなら製造が何を考え、品質保証が何を指摘し、生産技術がどのようなラインを作るか隅々見てください。10年後結果が変わります。
引用:Xより
RT64で多くの人が共感しています。工場経験を「見て・学ぶ」期間にできるかどうかで、10年後が変わります。
習得した技術で本質的な課題を解決しアウトプットする
次に、習得した技術を武器に、製造や開発が抱える本質的な悩みを解決していきます。
あなたの価値は、解決した問題の「数」ではなく「質」と「難易度」で決まります。
ここで効いてくるのが、現場で「優秀だ」と言われる人に共通する動き方です。
- 引き出しが多い(1つの課題に複数の解決策を持っている)
- PDCAを最速で回す(試して、数字で結果を確かめる)
遠くで理屈をこねる賢者より、共に手を汚してくれる愚者の方が有難い。賢者ならもっと良い。
引用:Xより
「知識を持ちながら、手も汚せる人」が最強です。これが院卒の知識を現場力に変えた状態です。
これを言うのは簡単ですが…日々の業務に追われるうちに、だんだんやれなくなっていく人が多いのが現実です。
評価されない環境なら、迷わず変える(→次の章へ)
ここまでを実践して成果も出しているのに、学歴を理由に正当な評価を受けられないと感じるなら、その環境に固執する必要はありません。
あなたの努力と実力を正当に評価してくれる会社は、必ず存在します。具体的な話は、次の章で解説します。
院卒で生産技術は出世できる?学歴が効く場面と、その先
院卒は出世コースに乗りやすい面はあります。
現役として見てきた中でも、実績を積み上げた院卒が管理職ラインに上がっていくケースは珍しくありません。私の会社でも、生産技術から経営層まで出世した人が何人もいます。
ただし、出世ルートは会社によってかなり変わります。あくまで「こんな道がある」という地図として見てください。
- 生産技術内の管理職昇格ルート
-
「チームリーダー」→「係長」→「課長」→「部長」と順当に昇格していく、最も一般的なルートです。
- 海外赴任・グローバル展開ルート
-
海外工場の立ち上げや生産移管などを、プロジェクトマネージャーとして任されるルートです。技術力だけでなく、プロジェクトマネジメント経験が求められます。
- 研究開発・設計部門への横展開ルート
-
生産技術で培ったノウハウを、研究開発・設計・営業などに生かすルート。色々な部署を経験することで、役員候補になりやすい傾向があります。
経営層まで出世する人は?
他社や私の会社を見ても、経営層まで出世する人は、生産技術に関わらず、営業から技術まで様々な部署を経験して上がっていく人が多い印象です。
学歴が「効く場面」と「効かない場面」を切り分けると、こう整理できます。
- 学歴が効く場面 → 入社時の年収・初期配属・大型プロジェクトへの抜擢
- 学歴が効かない場面 → 入社後の実績評価・現場でのトラブル対応・管理職昇格の最終判断
学歴は入口の優位で、その先を決めるのは行動と実績の積み重ねです。
出世する人の特徴や、より詳しいキャリアパスについては、別記事で深掘りする予定です。
それでも評価されないなら、転職という選択肢。学歴は問われない
現職で実績を積んでも、学歴を理由に正当な評価が得られないと感じるなら、環境を変えることも有力な選択肢です。
転職市場では、生産技術の実務経験は学歴を超えて評価されます。
転職市場では学歴は基本情報の入力だけ。面談で問われたことはない
現役として現在進行形で転職活動を進めています。エージェント登録時の基本情報に学歴項目があり入力しましたが、その後の面談で学歴を深掘りされたことは一度もありません。
面談で聞かれるのは「どんな設備を扱ってきたか」「どんな課題を解決したか」「どんな改善実績があるか」といった実務の話ばかりです。
転職市場では、現場で叩き上げた力は強い武器になります。
現場で叩き上げた力って、実は転職市場でめちゃくちゃ強いですよ。ラインを止めずに回してきた経験。トラブルが起きたとき、原因を見抜いて最短で直す力。今、製造業はどこも人手不足。即戦力で動ける生産技術を、高く買う会社はいくらでもあります。実際、同じ高卒でも転職でポジションと年収を一気に上げた人もいます。まずは、自分の現場力が外でいくらで評価されるか。それを知るだけでも、見える景色が変わりますよ。
引用:Xより
生産技術経験を活かす転職エージェント選び
【生産技術職おすすめ】
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院卒・高卒の生産技術と学歴に関するよくある質問
まとめ|生産技術の学歴差は、入社後の現場力で埋められる
生産技術の世界において、学歴はキャリアのスタートラインを決める一要素にすぎません。本当の勝負は、入社してから始まります。
高卒であろうと、院卒であろうと、学び続け、実践で成果を出し、周囲との信頼を築ける人こそが、最終的に「優秀な生産技術者」として評価されます。
最後に、現役としての言葉を置いておきます。
学歴で入った差は、5年もすれば現場力で普通に逆転します。むしろ「自分は高卒だから」と腐ってる時間のほうが、よっぽどもったいない。肩書きより、止まったラインを動かせるやつが強い。生産技術って、わりとそういう世界な気がします。
学歴という過去のラベルに囚われる必要は、もうありません。
もし「正当に評価される環境で力を試したい」と感じたら、生産技術・製造業に強い転職エージェントに相談してみるのが、確実な一歩です。
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